「アニマルウェルフェア(動物福祉)」や「動物愛護」をご存知でしょうか?
おそらく、何となく一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
今回は、特にアニマルウェルフェアについて、詳しく紹介したいと思います!
また、ベジタリアン・ヴィーガンとの違いについても書いていきます。
アニマルウェルフェアとは?
「アニマルウェルフェア」とは、家畜動物の心身状態や幸福のことをいいます。
ひとことで言うと、家畜動物に対してなるべく配慮しましょう、という考え方です。
家畜動物である牛や豚、鶏は、小屋のような畜舎で飼育されています。
なかには、コストを抑えるために、狭いスペースで育てられたり、掃除が十分にされず、劣悪な環境で育てられている、何てことも少なくありません。。。
それに対し、アニマルウェルフェアは、適切な温度やスペース、清潔な環境、栄養管理、不必要な恐怖や苦痛を与えないように、家畜動物に配慮をします。
また、飼育している家畜動物を日頃からよく観察し、習性を理解して管理することも目指しています。
動物愛護とは?
よく似た言葉に「動物愛護」というものもありますね。
動物愛護は、どちらかというと日本独自の考え方で、「動物愛護法」が主な由来です。
家畜というよりも、特に犬や猫などのペットに対して、虐待などを防止することをいいます。
イメージ的には、動物愛護は「かわいそう」という感情的な要素を持っていると思います。
一方でアニマルウェルフェアは、より国際的な考え方で、国際獣疫事務局で規定がされています。
感情的ではなく「科学的」な要素を持っていると思います。
ベジタリアン・ヴィーガンとの違いは?
アニマルウェルフェアは、肉を食べるかどうか、という点でベジタリアンやヴィーガンと異なります。
アニマルウェルフェアは家畜に配慮はするけれど、育てて食べることには賛成するという立場です。
対してベジタリアン・ヴィーガンは、肉を食べること自体に反対するため、当然家畜の飼育そのものにも反対の立場です。
また、ベジタリアン・ヴィーガンは社会活動や倫理学が起源ですが、アニマルウェルフェアはどちらかというと、保健・衛生の分野からきている考え方です。
適切な環境下での飼育は、鳥インフルエンザなどの疾病を予防することにつながるからですね。
余談ですが、アニマルウェルフェアや動物愛護は敷居が低いため、農林水産省がよく推奨しています。
まとめ
このように、何となく似ているワードでも、考え方が大きく異なることがわかります。
スーパーで売っている肉や卵には、「平飼い」「栄養豊富な資料」など、アニマルウェルフェアに配慮した商品も増えてきました。
アニマルウェルフェアに配慮すると、管理に時間と手間がかかるため、コストは高くなりがちではありますが、なるべくそういった商品を選びたいですね。
\アニマルウェルフェアについて知りたい人におすすめの本/
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